愛善苑 月光分苑 わたしたちは、神素盞嗚大神を祀り、出口王仁三郎聖師の「霊界物語」を神教と奉ずるグループです。 「相教誨」をモットーに、改革の精神を忘れずに活動しています。 BACK TO HOME |
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出雲参拝記・スサノオゆかりの神社をたずねて 2001年(平成13年) |
「ことたまの助くる国」
数年間育てているポトスが元気いっぱいだ。 葉末の朝つゆが日の光を受けて宝石のように輝く。おもわず指にうけて一滴を口に運ぶ。甘く清しい。一滴の露は光を受けると宝石のように光を放つ。 植物は話さないが人の言葉と心は通じるようだ。 王仁三郎の教えは「魂」の餌だという。「教えの光」にあい「神の真清水」に潤う人の心は本来神の子のそれとして朝露以上に輝く宝玉となるのではないだろうか。 その宝玉(神徳)は自分自身の活力となり、他をも元気づけずにはおかない。 生命力の強化は厳瑞の教えから、そんな思いで、皆さんに聴いてゆきます。
― お茶をいただきながら、お話を伺います。久しぶりにお目にかかったYさんにお聞きします。お仕事では国内にとどまらず、国際的に活躍をしてこられ、ご多忙でいらっしゃりながらも常に努力をされることに敬服ですが、出口聖師の教えのなかで、いちばん興味を引かれることがあれば教えてください。 Y 出口聖師の教えは大変広範囲にわたりますね。私の場合は「言霊」です。 以前から関心を持って学び、わたしなりに実践しています。まず「言霊」に関するいろいろな書物を読んで勉強しました。 聖師の「言霊学」というのは何も独自の説というわけではないんですよ。ご存知でしょうが、聖師ご自身が、先人からいろいろ学んでおられますよね。 「大地の母」でも語られますが、たとえば静岡の長沢雄楯をたずねて鎮魂帰神の法を授かり、霊学は本田親徳に影響を受け、古来の歌垣や和歌を園部の岡田惟平翁に学ばれています。独自の唐突なものではなく、もともと日本にあったもので「言霊」については大石凝真素美の説とほとんど同じだと思います。 ― 言霊学のなかに「真洲鏡」といわれるものがあるようですが・・・・・? K それは一種の音表です。言霊について出口王仁三郎著、大宮司朗・解説で「大本言霊学」が出版されています。言霊のことでしたら、山口志道、中村孝道などの系譜が先んじて存在します。しっかりした資料は不明ですが、出口王仁三郎の祖母“うの”は中村孝道の妹ともいわれているようです。じっさい「言霊の発声」や文字を読むことは、この祖母から教わったようですね。 ― 王仁三郎の教えは唐突に出てきたものではなく、古来からの日本文化を復興したものといえるのですね?明治になって文明開化の波に洗われて変化崩壊しつつあった日本の精神文化、あるいは社会の水面下に流れていた地下水脈が、出口王仁三郎によってわれわれの眼前に表出してきたような印象ですね。 Y 謎めいたものかもしれませんが、その「真洲鏡」といわれるものを実際に発声する方法を、あるところで教わりまして、祝詞奏上のあとで実際にのりあげるということ、それをずっと実践してきたんです。これがすごく効果があるのです。 ― どのようなことでしょうか? Y 説明するのがとてもむずかしいです。言霊神感法と呼ばれるもので自分自信を気に満ちさせ体全体にオーラが出るようにし、神の言の葉を自分の口から発声するようにします。これはすぐには出来ませんので「真須美の鏡」を使って鍛錬するのです。祝詞の”祈願”の中に「直日の御霊に由りてことのよしあしを省み。もってまことの信仰を励み、言霊の助けによりて大神の御心を直覚リ・・・・・」とありますが、まさにこれが言霊神感法であると思っています。 このことについて因果関係を説明せよ、といわれても難しいことですが、自分の体験として確かなことだと認識しています。 早く申し上げれば、言葉、音声そのものに力があるということでしょう。・・・・・たとえば、この実践をしていますとね、自分でびっくりするくらい、人生が楽しくなります。心が落ち着き、自信が湧いてきて、少しくらいのことでは全く動じなくなります。周辺の環境とか条件にも恵まれていくという感じです。また自分の魂が強くなるといいますか、満員電車で通勤していますとね、足を踏まれたり、押されたり、それだけでなくいろいろとストレスになることってあるでしょう。それがね、まったく気にならなくなるのです。苦にもなりませんから、当然、元気でいられます。 ― それはいいですね。今、一流大学を出て、優良企業に就職しても、人間関係やストレスなどで出勤できなくなる人が結構いるということで社会問題になろうとしているようですよ。現代の社会や人が病んでいるのかもしれません。また過酷な状況もあるかもしれません。あるいは教育や子育てにも原因があるでしょうが、なにか、今のお話から「言霊の文化」喪失とも関係があるような気がしますね。 A 言霊の生ける国、幸はう国、助くる国といわれてきたのが日本ですよね。 Y しばらくこの実践をサボっていますとね、忙しいなどで、ツイツイ失念しているときですが、なんか調子が悪いんですよ。それで気がついて、また一生懸命に続ける。毎日はできないのですが、休日には十分時間をかけて「祝詞」と「真須美の鏡」の言霊を奏上することにしています。 そんなわけで、言霊の教えの実践によって王仁三郎の教えは真実と思っています。 ― それから考えましても、毎日祝詞奏上をかかさずに、というのもわけがあるんですね。一瞬も休むことなく宇宙も生命も活動をしているからこそ、わたしたちの生命が保たれるわけですしね。 D 一日も欠かさず、時間をかけて実践するのは現役で働く人には難しいように思ってしまって、何もしないということになりそうですが、できる範囲で続けると考えてもよいでしょうか。 Y できない日があっても、やはり継続が大切だと思います。 ― 出口聖師の「霊界物語」を音読し学ぶ集まりとして白梅の会が活動していますが、学ぶだけでなく、実践や生活としての教えが顕在化することが大切ですね。 K 各自が興味の湧くことを入り口にして勉強していくのは自主性があって、いいですね。 A 「天祥地瑞」へ進んでいきますと、74巻・総説からかなり詳しく書かれています。 また75巻の総説も「言霊」について述べられ、文末には 「御活動の情態を伺ひ知るには、何れも言霊学の知識によるべからず。 吾人は今後の物語に於て、次つぎに言霊学の大要を示さむとするなり。」 と書かれています。「天祥地瑞」は根源的な内容であり、「心性」と「言霊」がテーマになっており教えのなかでも特別な位置を占めるものだというわけですね。 ― Yさんの「言霊」についての貴重な体験をお聞かせいただきありがとうございました。 興味のつきない「言霊」の世界ですが、日本古来から伝承されてきた「言霊」の世界について、今後、研究、検証が進められることを期待したいですね。 貴重な体験談をありがとうございました。 |
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