東北大地震および原発事故被災者の方々に
玉井資金(推定1億8千万)全額を拠出しよう!
積みおきし黄金を世のため国のため用ゆる人は神にかなへり
たから庫黄金充つとも何かあらむただ私の為のたからは
たくはへて世人の為に用ひざる黄金は瓦石と何か選ばむ
(出口王仁三郎『東の光』言華(11)【昭和五年五月】より)
愛善苑会員の皆様。
多くの方々が、日本史上最大の自然災害と未曾有の人災に直面している現在、私たちは何をなすべきか、真剣に考えようではありませんか。
大本本部のようにたんに祝詞をあげているだけでよいのか。最愛の伴侶をなくし、子供をなくし、両親をなくし、家をなくし、職場をなくした 人々が何万とおられ、日本を破滅の淵から救うために身を犠牲にして被曝の危険に晒されながら復旧作業にあたっている方がいる一方で、「宇宙の本源 たる救世主神・神素盞嗚大神を斎き祀り」「人類永遠の地上天国の建設」を目指す団体が、安全地帯の亀岡でのうのうと責任役員会や総代会を開かせて頂いたうえに、天から 降ってきた2億円近い内部留保金があるにもかかわらず、50万だとか100万だとか雀の涙のような義捐金を出して、それでよしとするのか!
おりしも4月2日(土曜日)は亀岡で総代会が開かれます。
わたしたちは被災者の方々を少しでも救済させて頂くために、聖師が『霊界物語』三十巻の「霊とパン」で示され、さらに「東の光」の道歌で示された教えの実践を求め、宗教法人愛善苑が保有する推定総額1億8千万にのぼる不要不急の内部留保金を全額拠出する緊急動議を来る4月2日の総代会に提出します。
満場一致で可決されるよう皆様で応援してください! 傍聴歓迎!
(2012年3月)
愛善苑責任役員各位殿
愛善苑総代各位殿
愛善苑会員各機関長各位殿
愛善苑総代 佐藤隆
愛善苑月光分苑 一同
前略。
来る4月2日の第50回総代会に下記の緊急議題を提出したく存じますので、あらかじめ通知させて頂きます。当日までに少ししか時間がありませんが、緊急を要することですので、ご熟読お願い申し上げます。
緊急議題
東日本大震災並びに東電福島原発事故被災者の方々への救援活動として、
「玉井資金」の全額(元本・利息共)を拠出する。
提案説明
積みおきし黄金を世のため国のため用ゆる人は神にかなへり
たから庫黄金充つとも何かあらむただ私の為のたからは
たくはへて世人の為に用ひざる黄金は瓦石と何か選ばむ
(出口王仁三郎聖師『東の光』言華(11)【昭和五年五月】より)
現在、
多くの方々が地震による津波被害、さらに人災である東電福島原発事故によって苦しんでおられます。ここでわれわれ愛善苑が宗教団体としてどういう支援が可能かということを真摯に考える必要があります。
現状、わずか200世帯、主要な会員も老齢化している現状では、可能なことはかぎられています。
しかし、幸いわたしたちには、玉井さんが残されたいわゆる「玉井資金」があり、その元本・利息をふくめ1億8千万円弱に達しています。
これは愛善苑にとっては不要不急の資金です。
しかも幸か不幸か、わたしたちの教線はこれまで東北地方には至らず、愛善苑の会員さんは、ほぼ全員健在という状況です。(当分苑には茨城県在住の方がおられますが安否確認済)
ここでわたちたちのなすべきことは明らかではないでしょうか。
それは、この眠れる「玉井資金」の全額を被災者救援のために拠出することです。
今回の地震は阪神大震災を上回る規模であり、未曽有の津波被害に加え、原発事故という人災、さらに菅政権の無能無策、東電経営者の隠蔽工作という人災まで加わり、目もあてられない惨状となっています。
せっかく津波の被害を逃れたのに、避難所で亡くなっていく方がおおぜいおられます。ライフラインも復旧されず、補給線が寸断され、避難するためのガソリンもなく、通帳もカードもないのでお金も引き出せない。地方に逃げるにも親戚もない。家もなくし職場もなくなった人々はどうやって生活を再建していけばいいのか。両親を亡くした子供たちはこれからどうして生きていけばよいのか。原発事故による被害実態も、これからどんどん顕在化していくでしょう。
「なにも全額拠出でなくてもいいではないか」「玉井資金は温存して募金活動をすればいいではないか」と言う方があるとすれば、被災者の方々が置かれているこのような現状、原発事故の現状を直視して頂きたいと思います。
そもそも「玉井資金」は天の恵みのような経緯で降ってきたものであります。玉井資金は愛善苑が天から預からせていただいているもので、愛善苑の私有財産とみなすべきものではありません。
日本史上最大の自然災害と未曾有の人災に直面している現在、私たちはどうすべきか。
神の道に従い、天に財をすべてお返しさせていただく心と、人間として助け合う「愛善の実践」とが合致する最善の道が「玉井資金の全額拠出」であります。
これでこそ「玉井資金」は生きたお金となり、永遠の苑主である聖師さまも、玉井さんも大喜びされるのにちがいありません。
残念ながら、わたしたちにはみな生活があり、家族を養うための仕事があり、支えなければならない日常があります。せめて出来ることは何か。ここのところを真剣に考えようではありませんか。
大本本部のようにたんに祝詞をあげているだけでよいのか。最愛の伴侶をなくし、子供をなくし、両親をなくし、家をなくし、職場をなくした人々が何万とおられ、日本を破滅の淵から救うために身を犠牲にして被曝の危険に晒されながら復旧作業にあたっている末端労働者がいる一方で、「宇宙の本源たる救世主神・神素盞嗚大神を斎き祀り」「人類永遠の地上天国の建設」を目指す団体が、安全地帯の亀岡でのうのうと総代会を開かせて頂いたうえに、天から降ってきた2億円近い内部留保金があるにもかかわらず、50万だとか100万だとか雀の涙のような義捐金を出して、それでよしとするのか。
ここで愛善苑が不要不急の資金をすべて拠出し、丸裸になる覚悟で、被災者の方々の救援にあたらなければ、「霊界物語」はいったいなんのための救いの書であり、教えと言えましょうか。
冒頭の聖師さまの御歌を何度も何度も読んで頂きたい。
いまわたしたちは神さまに試されています。
ここに教団として不要不急、とくに使い道もない内部留保金が2億円近くある。
このお金を天にお返ししたとしても、愛善苑が明日からの活動や祭典に困るわけでもなければ、ましてや誰かが生活に困るわけではまったくありません。
玉井資金が無ければ組織が壊滅するなどと考える会員がいるとすれば、それはニセモノの信仰でありましょう。瓦石を後生大事に抱えてどうするのですか。
「信者個々人が出来る範囲での支援を行えばよい」という意見もあることでしょう。
しかし、いま問われているのは、出口王仁三郎聖師を永遠の苑主として仰ぐ愛善苑が組織として何を決断し、何を実践するのかということです。
皆さま、よく胸に手をあてて考えてください。
どうすれば永遠の苑主である聖師さまがいちばんお喜びになるか。
玉井さんの残されたお金を瓦石にするのか、生きた宝にするのか。
「将来の宣教活動の資金として温存する」などという理屈は通用しません。
そんな言い訳は神さまはお聞きにならないと、わたしたちは思います。
愛善、愛善というのならば、いまただちにここで愛善を実践しなければなりません。
宣教、宣教というのならば、いまただちにここで宣教を実践しなければなりません。
教えの実践こそが、最大の宣教です。
ここがロードス島だ、ここで跳べ!
そもそも、いったい過去20年間、愛善苑はなにか組織として有効な宣教活動をしてきたでしょうか。出口和明先生がご存命の頃、霊界物語刊行会主催というかたちで積極的な講演活動が全国で行なわれましたが、平成8年の事務局事件以降、そして和明先生のご昇天以降、ほとんど活動はなく、どんどん老齢化が進み、会員数が減少、教えの研鑽もみられません。
そのような現状で「将来の宣教活動」などを理由に、神様からお預かりしている資金を後生大事に抱え込むのは、天の財宝を瓦石にする行為といえましょう。
そもそも宣教活動は各分苑がそれぞれの特性を生かし、自前の予算で行うべきことであり、わたしたちは過去20年、微力ながらそれを実践してまいりました。他の分苑でもそれぞれに努力して来られたかと拝察します。
愛善苑全体としては、最低限、事務員さんの給与がまかなえれば。それで充分ではありませんか。
いま未曽有の大災害に際して、愛善精神の言行一致の実践として、神様からお預かりしているお宝を一括投入することこそが最大の宣教ではないでしょうか。
今こそ『霊界物語』三十巻の「霊とパン」に学び、教えを実践しようではありませんか。
言依別が、ウラル教の迷信により食べると神罰が下るとされていた御倉魚を、餓えた人々に食させ救われたように、愛善苑は今こそ全資金を投入し、被災者の方々を救わして頂かねばなりません。
仁慈無限の三五の 教を守らす百の神
この国人の惨状を 完美に委曲に見そなはし
飢ゑに悩める民草の 生命を助け給へかし
その生魂は天国の 恵を如何に受くるとも
今目のあたり身体の 悩みを救ひ与へずば
心は拗け魂くもり 神の御国に昇るべき
珍の身魂もたちまちに 根底の国に陥らむ
天国の福音のみを説いて、飢饉を救う道を知らなかったウラル教は愛想をつかされ、人々はみな三五教の信者となりました。
飢ゑになやめる人々を? 視るに忍びず天地の
神の御前に請ひまつる 神の使の魚ならば
世人の命を保つため 神よ! 吾らに賜へかし
吾はこれより諸人に 谷間の魚を生捕らせ
命を助け与へなむ? あゝ惟神惟神
御霊幸はひましませよ
今こそ、言依別の歌に耳を傾けるべき時です。
冒頭にも掲げさせて頂きました『東の光』の神歌を何度も読んでください
積みおきし黄金を世のため国のため用ゆる人は神にかなへり
たから庫黄金充つとも何かあらむただ私の為のたからは
たくはへて世人の為に用ひざる黄金は瓦石と何か選ばむ
総代会においては、教えの実践、愛善精神の実践として、「玉井資金の全額拠出」をぜひ満場一致で採決して頂きたい。
総代会で議論すべきことは、出すか出さないかということではありません。
必要なのは、玉井資金の範囲内で、具体的にどのような方々を対象に、どのような方法で資金援助を行うのかという方策について衆知を集めて議論し、その意見、技術的な方法手段をとりまとめ、場合によればそれを実行する委員会を立ち上げることです。
ちなみに、資金提供の方法としては、日本赤十字社への寄付が一般的ですが、より重点的な支援を検討したほうがよいかもしれません。
現実問題として、全被災者を支援させて頂くことは不可能ですが、早急に対応しなければならないのは、震災孤児となった子供たち、あるいは母子家庭となった方々、原発被災者の方々への無償援助だとわたしたちは考えています。それを踏まえた、重点的な資金提供も検討課題です。
その場合、愛善苑として独自の基金を設ける方法もありますが、それにはノウハウが必要であり、いたずらに時間の浪費になる可能性があります。従って、たとえば震災孤児に関しては、ロート製薬が設定した震災孤児基金に寄付させて頂くこともひとつの方法です。またそれぞれの被災地域に応じて信頼できるNGO組織が活動しています。そういう組織に効率的に資金配分させて頂くこともひとつの方法かもしれません。
いま述べたのは一案ですが、総代会においては、愛善苑として、どういう被災者の方々を対象にさせて頂くのか皆さんのそれぞれの思いを語りあい、どういう方法で資金援助を行なうのか、議論・検討することが大切だと思います。
そして、ただちに加藤代表はじめ責任役員の皆さんが亀岡の記者クラブで会見を行ない、「うちは貧乏な宗教団体ですが、一般企業でいえば内部留保金に相当するものをぜんぶ吐きだします。これはわたしたちにとって大きな決断ですが、総代会では満場一致で決議されました。これが出口王仁三郎聖師の『東の光』の道歌の実践であり、『霊界物語』中の「霊とパン」の教えの実践なのです。これが型となって、大本本部はもとより、すべての宗教団体が内部留保金を全額吐き出すことを願っています」
という趣旨の声明文を大いに胸をはって発表して頂こうではありませんか。
これこそが愛善苑の信仰の証となり、再生への第一歩となるにちがいありません。
組織としてのそういう愛善の行動が明確になりさえすれば、もはや先般の穴太土地問題など教団事務の疑惑に関する問題も、おのずからきれいさっぱり解消の道へ進むことを神さまからお許しいただけ、全信徒の和合が達成されることでしょう。
考えれば戦後、聖師の吉岡発言を始め、昭和29年のビキニ環礁での第五福龍丸事件を発端とする原水爆禁止運動についても、大本・人類愛善会が先駆けとなっています。
まず愛善苑が手本を実践し、それが「型」となって、心ある宗教団体がこれに習うように祈ろうではありませんか。
良き社会、ミロクの世を造るために行動し、型を出して行くのが愛善苑信徒の使命です。
ちょうどこの時期に定例総代会が開催されるのも、神様のお計らいかと存じます。玉井資金は、わたちたちがどこまで『霊界物語』『東の光』の教えを実践できるのか、それをお試しになるために、神様がわたしたちにお預けになったものと確信する次第です。
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